たまたま日記

たまにしか書かないに日記         遊びをせんとやうまれけむ   戯れせんとや・・・・

年頭(遅い)雑感


 お正月はなにかの、一つの区切りである。
 紅白も除夜の鐘も初詣も、もはや積極的な意味を感じなくなった。”去年今年貫く棒”のように、ただ時間がだらだらと流れていくだけだ。それではあまりにもあんまりだ、ということで「お正月を一つの区切りにするじゃん」と言って設定したもんだから、やっぱり一つの区切りの意味しかない。


 区切りだからどうなのだ! と言われれば、別にどうもない。「ああ、区切りだったのね」というだけのことで、こと改めてこれから先どうする、今後はこうする、などの思いは、なあ~~んにもない。そんなことはこれっぽっちも思いもしない。


 そんなことよりも、コロナが一刻も早く終息してくれることを強く望む。これはただ祈っていても、ちっとも埒が明かないだろうから、要路の人が、終息せしむべく本気になって汗を流してもらいたい。コロナがうろうろしているだけで、鬱陶しくていけない。







 珍しいことに、年始早々に雪が降った。
 10㎝の積雪で東京中がパニックに陥り右往左往したので、雪国の人は大笑いに笑ったかもしれない。電車は動かず、人は滑って転んでけがをし、テレビは大騒ぎして、まるで大災害が襲ってきたかの如し。


 ”備えあれば憂いなし”とはいうものの、東京は全く雪の備えなどないらしい。それで毎年雪で大騒ぎしなくてはならないのだから困ったものである。大騒ぎしなくてすむ方法は、雪が降ったら表に出るな、である。部屋の炬燵に縮こまっていればいい、と思うのだけれど、働く人はそうはいかないのだろうなあ(知らんけど)。


 例年は2月末から3月ころ、つまり春になったなあ、のころ、列島の南岸を通り抜ける低気圧が雨を降らせ、それが低温で雪になる、というパタ~ンだが、今回はなんといっても降った時期が早すぎたようだ。さては不意を突かれたな! トウキョウ。






 道っぱたでホトケノザの花を見かけた。
 毎年春の初めにほかの草花に先がけて咲くのは知っていたが、この時期から咲いているとは思いもしなかった。まだ寒さはこれからが本番、いいのか、のこのこ咲いてしまって。どうやらいいらしいのだが、すると5月ころまで咲いているから随分花の寿命が長い。


 このほかにオオイヌノフグリも咲いていたが、曇り空だったので花が縮んでいたから写さなかった。この二つと、それからヒメオドリコソウ、この3種類を、我が早春の花、と決めつけている。決めつけられても困る、迷惑だ、かもしれないが。


 まだ野は一面枯れ草色の中で、この花の赤い色は目立つ。冷たい風が吹きすぎていく野で誰も咲いていない中、敢えて咲くのはそれなりに理由があるのだろうが、この花を見ると、春はひっそりと気配を消しつつ、忍び寄っていたのだなあ、と思う。

×

非ログインユーザーとして返信する