多摩たま日誌

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「一句一ブログはボケ抑え」・・・できるかな?

音もなく芽吹きを濡らす春の雨

多摩たま

 


 暖かい雨が静かに降っている。


 屋根や道がしっとりと濡れて、白い雲の下に音もしない。植え込みの躑躅が淡い緑の芽を針の先のように出し始めているが、それがいつの間にか濡れて、しばらく眺めていたら先っぽから滴がぽたりと落ちた。


 冬の間は晴天が、これでもか、というほど続いて、大地に砂ぼこりが舞っていた。が、この静かな雨で野も畑も一息ついているらしい。温かい雨だから、人もみなほっとする。人も大地も隈なく潤って、雨の後に緑がわっと萌え出るのだろう。



 春雨は濡れるのが相場のようであるが、出かけるときはやっぱり濡れるはイヤだから、よくよく予報と相談することにしている。雨が予想されれば、隠居の気楽な身、出かけるのは躊躇なく延期する。濡れるを覚悟で、敢えてする冒険は避けるようになった。


 でもまあ、時として雨に出会う場合がないではない。そのときは、かねて用意の折り畳み傘を開いて逃げる。春の雨はだいたい豪雨にはならないようだから、それで済んでしまって、まあ何ごともない。



 もうすぐお彼岸になって、そうなればキッパリと冬に別れを告げる。追っかけるように桜の季節になって、様々な花が咲き乱れ、別段にお花見をするわけではないのだが、なんとなくこころ忙しく落ち着かない気分になる。


 そうこうするうちに、何時かしら雨は五月雨となり、これはもうなんと言っても避けるに限る。近頃の梅雨の雨は、「大河を前に家二軒」などと風流をぶっこいてはいられない。うかうかすると流されかねない。



 春雨に波紋も立たず池の水



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