燦然と水の煌めく春の川
水の流れにもそれぞれ表情があるように思う。 春は幼稚園児のようにはしゃぎつつ流れ、夏は山の緑を映しこんで余裕顔だし、秋は澄み切ったすまし顔、冬は鋼鉄のように黒く緊張している。その時その時の表情は、むろん見る人の心象を映しているのだろうけれど、なにか表情がある。 水の流れを見て、せいぜいこれぐ... 続きをみる
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「一句一ブログはボケ抑え」・・・できるかな?
水の流れにもそれぞれ表情があるように思う。 春は幼稚園児のようにはしゃぎつつ流れ、夏は山の緑を映しこんで余裕顔だし、秋は澄み切ったすまし顔、冬は鋼鉄のように黒く緊張している。その時その時の表情は、むろん見る人の心象を映しているのだろうけれど、なにか表情がある。 水の流れを見て、せいぜいこれぐ... 続きをみる
振り返ってみれば、少しだけ思うこともある。 なんといっても呆けてきているから、そうあれもこれもと思うことが出来ない。毎日の目の前のことだけ考えるのがやっとだ。脳みそも言う。「こっちだって長年こき使われて、もう、あーだこーだと考えるのはくたびれた」 然る状況ならば止むを得ざるところ、モノを考え... 続きをみる
爺婆の集まりで小さな菓子袋を配った人がいた。 その人は、「バレンタインだから」と小さな声で呟きながら菓子袋を配った。他の人はどうだったか知らないが、小袋の菓子をもらって、なんだか頭の上にドンとくるものがあった。バレンタインなんて遠い遠い、霞の彼方のことだと思っていた。 菓子を配ってやろうと思... 続きをみる
寒いのは、それなりにいいこともある。 空がキッパリと澄み渡って(こちら地方だが)、群青色が美しい。夜なども月がさえざえと照って、これもまた美しい。星は、都市の明かりでほとんど見えないけれど、オリオン座が悠然と虚空を渡ってゆくなども、なかなか見ごたえがある。 数ある星座の中でオリオンが一番好き... 続きをみる
山に登ったのは何十年ぶりか。 生来の惰弱者だから、苦しい思いをするのはまっぴら。山なんぞに登ったのは若い時を除いて、まず思いおこせない。それが今回はどういう風が吹いたのやら、御岳神社から日の出山へ廻ってしまった。(山というほどの山じゃないナ) まあ低い山だからなんとかなるだろう、と軽く考えた... 続きをみる
良寛の目先の浜に初夏の海が広がっている。 出雲崎町に入って国道を左に折れ、狭い道を海に向かってしばらく走ると、左手奥に続く細道が分岐している。恐るおそる入っていくと良寛記念館があった。入ってみると簡素な記念館の前に、若葉に埋もれるようにして茅葺の庵が復原されていた。 ここは崖っぷちなので、記... 続きをみる
凧を揚げるのは、あれでなかなか難しい。 なにしろ、あなた任せの風任せ、風がない日にゃ、どげんもこげんもならない。それも「そよら」というような軟弱な風では、一向に言うことを聞いてくれない。「びょう」と風が吹いて、ようやくしぶしぶ、嫌々ながら上がる。 どうしてもっと素直にスイスイ上がってくれない... 続きをみる
良い桃の実を実らせるために花を毟り取る。 ということを、実際にこの目で見た。咲いたばかりの桃の花を、一枝一枝ごとにそのほとんどを手で毟りと取ってしまう。これはもう、無慮何千本だか知らないが、枝ごとにそれをするのだから、見ていても気が遠くなる思いがする。 そうして一枝に数個の花を残し、その花を... 続きをみる
外ヶ浜へ行ったことはない。 むかし、ウイスキーの宣伝で見たような気がする。木製の丸い風呂に、山口瞳が渋い顔で入っていたように思う。そうして浜辺が映し出され、しゃりしゃりと小波が寄せる砂浜に、小さな木片が幾つか寄せては返していた。 北の国から雁が日本にわたって来て冬を過ごし、春の訪れとともにま... 続きをみる
目を覚まし、雨だろうと思って外を見たら真っ白だ。 これはしたり、予報ではこんなことは聞いていない。まあ、雨がしとしとぐらいと言っていたのに、よりによって出かける日である。がしかし、バン止むを得なければ仕方がないと覚悟を決める。(というほど大げさなことかあ! ) 駅に向かう道は積もった雪が解け... 続きをみる
地蔵盆、などというお祭りはもうどこにも存在しないか? ものの本によれば、旧暦7月23,24日、路傍に祀られているお地蔵さんに菓子、花などを供える子供たちのためのお祭りだったようだ。しかしもう、このことはあまり見もしないし、聞きもしないようだから、すっかり滅び去ったのかもしれない。 その古びた... 続きをみる
いつの頃だったか、どこだったか、往時はもはや茫々となったが。 たしかどこかの田舎道を歩いていた時だった。道端に小さなお墓があって、そこに4,5人の人が集まっていた。老若混じっていたようだから、家族だったのだろうと思う。夕暮れの時間だったので空がほんのりと茜色に染まっていた。 ゆらゆらと送り火... 続きをみる
アメンボは小さな水たまりにいる。 どうしてこんなエサもなさそうなところで嬉々としていられるのか、大いに理解に苦しむ。井の中の蛙、どころの騒ぎじゃない。水たまりが干上がってしまえば、たちまち住むところがなくなってしまう。冗談ではない! たぶん彼らは地球を知らない。ドデカイ大地があり、想像を絶す... 続きをみる
各地続々と梅雨入り発表のようである。 当地方もひょっとすると今日あたり、おごそかに宣言されることだろうと思う。宣言したからと言って、それから毎日降り続くわけではないけれど、桜開花と同様、梅雨入りも宣言しないと国民が怒り出すかもしれない。 そうしてそれが当たればいいけれど、当たるも八卦、あてど... 続きをみる
どこの野蛮人か、と思われるかもしれない。 黒い色をした桑の実をムシャムシャ食う、いや食ったのだった。その思いが未だに抜けず、見付けるとついつい手が出て口にしてみる。けっして旨いものではない。あるかなきかのほんのりした甘さと、奥歯で感じる酸っぱさ、全体的にぼんやりした味。 下校途中などにランド... 続きをみる
大人になって、トンと釣りをしたことがない。 親父は川釣り三昧だったが、釣れる迄ただただじっと待っている、という性格は残念ながら受け継がなかった。釣れなければたちまち飽きて、竿で川面をかき回したり、もうほっぽり投げて、どこかへ遊びに行ってしまうのだった。 魚にしろなんにしろ生き物を捕まえるのは... 続きをみる
年に一回筍めしを食うことになっている。 その季節になるとスーパーに並ぶらしく、買ってきて大鍋で煮ている。覗いてみると大変汚らしい。なにやら米ぬかと一緒にことこと煮ているから、ごみ溜めのようだが、しかしこうしないと筍がおいしくならないということだ。 さて、煮あがった暁に、根元の太い方は薄切... 続きをみる
桐の花は目立たずひっそりしている。 これは、滅多に見られる木ではないし、花は枝の上の方に咲くから目立たない。ゆえにひっそりと咲いている、という感じ受けるのかもしれない。昔は有用な木として、そこいらの里で普通に見られたらしいけれど、何しろ今や箪笥が滅んで久しい。 しかしながら、この花を近くで見... 続きをみる
若葉の時期になって追い立てられる。 こうしてはいられない、せっかくの青葉若葉が消えてしまう。急がなければならない。ならば出かけろ、どうせ何もしてないヒマ人なのだから、いつでも出かけられるだろ。と、耳の後ろ側から急き立てられる。 忘日、地図一枚をぺらっと印刷して、つくづくと眺める。埼玉、南比企... 続きをみる
道っぱたの野草の花がわらわら咲きだした。 米粒のように白くて小さいの、豆粒ほどの赤いの、形さまざま色さまざま、一斉に咲いて伸び上がろうとしている。野草の花は、美しいというよりは健気で、生きよう生きようとしているかに見えて、頑張れよ、と声をかけたくなる。 せっかく野っぱらを歩いているのだから、... 続きをみる
いつもの猫背をうんと伸ばす。 おもわず胸を開き深くふかく深呼吸する。そこら中に花の香りが棚引いているように思われる。畑に人が動き、菜の花が風に揺れている。白い桜ははらはらと風に散り始めている。陽ざしは文句なく温かい。・・・時よ止まれ! 長閑な陽のもとを、ぽくりぽくりとただ歩いている。むろん用... 続きをみる
春になって野外でのおにぎりが大変旨い。 混ぜ込んだ春の菜っ葉の緑が目に沁みるようだ。海苔だけの真っ黒くろすけの握り飯よりだんぜん目に春を感じる。白飯になにか混ぜ込む、これは白飯をなにゆえか旨くするらしい。たとえそれが鶏肉でなく何でもない菜っ葉でも。 混ぜ込まないで乗っける丼物、これもまた一層... 続きをみる
いつの間にか入日が北へ戻ってきた。 夕方ベランダに出て、ぼけ~~っと沈む空を眺めている。真冬のころはお日様が南に偏った西の空に低く沈んでたものが、この頃は北寄りの高い天に落ちてゆくようである。天文のことはなにも知らないけれど、お日様が空をよぎってゆく道筋はこの目に見える。 恐ろしいほどの暇を... 続きをみる
日本海側を旅行した時、越前岬へ行ってみた。 鯖江市を横断して低い海岸山脈を越え、寂しい海沿いの道に入る。進んでいくと峨々とした岩が海辺に屹立していて、海を眺めた。風がびょうびょうと吹いている。沖に白波が飛んでいる。それでいて、海の色は深い紺碧に染められていた。 どこやらなにやら、新潟の北の海... 続きをみる
古い街を歩いていたら古い建物があった。 それは小さな黒ずんだ蔵店で、しかし道のこっちから見ると、薄暗い店の中がやけに赤っぽい、まるで火事のようだったので思わず近寄ってみた。覗いてみたら狭い店一杯に雛段が飾ってあって、緋毛氈が燃え立つようであった。 聞いてみると、毎年近所からお雛様を出してもら... 続きをみる
雨が雪に変わった。 五円玉ほどの大きな白い塊が、暗い空から際限もなく落ちてくる。いつ果てるとも知れないほど、次から次へとひらひら舞い降りる。落ちてくる空をしばらく眺めていると、いつの間にかこの身がゆるゆると天空に登っていく。 けれど、下を見てみれば、その塊が地面に着くかつかないかの内に儚く消... 続きをみる
音もなく雨が降っている。 春は一変して、うそ寒くなった。こののち気温は地の果てに落ちるように下がって、地獄のような寒さが来るらしい。まことに天気は昔から鬼のように気まぐれで、始末に負えない。少しは落ち着いて春を持ってきたらどうだ、と言っても聞く耳を持たない。 そんなオレのすることに一つ一つ反... 続きをみる
二月は春が始まったようで厳冬でもある。 と言うように、実になんだかよく分からないうちに月の尻尾がちょん切れてしまった。思えば、大雪寒波が2回もあったように記憶するが、あれはもしかすると、1月も多少絡んでいて、2月の責任ばかりではなかったかもしれないけれど。 ともあれマンサクが咲き始めたについ... 続きをみる
団体様で世田谷の博物館などを巡って歩いた。 総勢16名、温かい陽ざしと気温に恵まれ、老男老女は気分も浮き浮き、喜んでいるのは馬だけじゃない。もうみんな隠居を決め込んでいる、言ってみれば老人ばかりだが、こうして趣味のサークルに属して、また誰かと知り合いになる、幸いなるかな。 巡ったところは、農... 続きをみる
先日は風に危うく吹き飛ばされるところだった。 ビルの谷間の大通りを、オラオラ~と言いながらモノすんごい風が吹き荒れた。なにも春一番だからと言って、そんなに律義に吹かなくてもいいのに、手加減というものを知らない。ビルの陰に隠れてハアハアと息を整える始末。 電車は乱れて動かないし、止まっていても... 続きをみる
ほんとに、もういい加減にしろよ、バカヤロウー!!! と、かの地の人たちは思っているに違いない。片付けてもかたづけても、どっかどっかと 、知らぬげに、あざ笑うが如く積もっていく。もう捨て場も無くなった、どうすりゃあいいんだ~、だれか教えてくれ~。 雨ならば流れ去ってしまうが、こればかりは流れも... 続きをみる
立春の森は如何なる按配か。 ふとそんな思いに駆られて丘陵の道を歩いてみる。落葉樹の森はすっかり葉を落としているけれど、幹が日差しを浴びて生き生きとして見えた。周りの街の騒音がふっと消えて、森閑と小鳥の声も聞こえない。どうも森に餌がないから里に出張したらしい。 ほぼ人にも出会わず、静かな尾根道... 続きをみる
などと言ってはみたものの、なぜ豆を食うんだ? と言われれば、さて? どうしてだろう。はっきりしているのは、年の数ほど豆を食え、と子供のころ言われたからに他ならない。これに合理的理由など何処にも無い。 それなら恵方巻をけなす権利もない。ただ自分の子供のころの習慣と違う、と言うことだけで、ただそれ... 続きをみる
とは言うものの、いささか風が強く冷たい。 日差しは十分であり、空はキッチリと晴れて申し分はない。小さな川がさらさらと流れ、日差しに波紋がきらきら光っている。住宅に取り囲まれた狭い田んぼは、枯野のようであり伸びたひこばえが風に震える。 周り中が枯れ色の一色だが、春はすぐ隣まで忍び寄っているのだ... 続きをみる
一年ぶり会ったら、羽化するように少女になっていた。 まったく戸惑うばかりである。そんなこと聞いてなかったし、予想だにしていなかった。子供の成長速度の速さに追いついていけないほど、年食ってしまったのかと思うが、こんな風に一年で急激に変わるほうが理不尽ではあるまいか! あの、あどけない可愛らしさ... 続きをみる
空気さえも凍るような夜半に、遠い線路の響きが聞こえるときがある。 むかし、まだ暗い夜明けに聞いた蒸気機関車の、ぴょう~という叫びを思い出す。いずれも聞こえる季節は、決まって冬であったような気がするが、何かそういう気象条件があるのだろうか? それを聞くとなんとなくしんみりする。 寂しい地方の、... 続きをみる
川沿いの里道を歩いてきた。 いやあ~、いつの間にかすっかり冬めいた景色になっていたなあ。やれモミジだ、やれ銀杏だと騒いでいるうちに(騒いでいるのは自分だけだった)、季節は進んでいた。山も野も茶褐色に染まって、これから本格的な冬を迎えるらしい。 しかし冷たい北風も吹かず、日射しは燦々として温か... 続きをみる
稲刈り跡のひこばえが青々としている。 が、これがまたぐんぐん育って、一丁前の稲になるわけではない。寒さに凍え、再び枯れてゆくばかりとなる。どうしてこんな無駄なことをするのか、理解に苦しむけれど、それは稲に聞いてみなければ分からない。稲は答えないだろうなあ。 ひこばえは青々と、いかにも若々しい... 続きをみる
秩父往還の谷筋を散歩してきた。 モミジはまだ鮮やかな色を見せていなかったけれども、落葉樹が色づいていて、ああ、冬に向かっているのだなあ、と懐かしい思いで歩いた。今年の紅葉は遅いとか、色づく前に枯れるとか、いろいろ言われているようだが、夏が暑すぎたもんなあ。 昔のことだが、東北の山奥で見た紅葉... 続きをみる
菊は花期が長~~い。 木枯らしが吹くころでも咲き残っているものがある。鼻を近づけてみるとかすかに香りさえするからエライものだ。そうか、寿命が長いから天皇家の紋所なのか、と今頃になって想い当たったが、ほんとかどうかそれは知らない。 菊の花は、畑っ端になにげなく咲いているのが一番いいと思う。よく... 続きをみる
まだ氷が付いている野沢菜は大変うまい。 昔、スキーに行って炬燵で食ったら、その旨さにびっくりした。いやあ、熱燗がすすむすすむ。この野沢菜を温泉の湯で洗っていたのをテレビで見た。普通は冷たい川の水などで洗うのだろうけれど、温泉はぬくぬくと湯気を上げ、楽しげであった。 温泉に洗いに来ていたのは女... 続きをみる
爺さんになったから、子供はみんなかわいいと思うようになった。 ことに幼稚園の子供たちや小学校低学年の子たちは、無条件でどれもこれも、誰であってもカワユイ。明らかに爺さん効果である。これは生物としてのDNAなるものの企む業なりや、それとも脳細胞に分泌する神経伝達物質のなせる結果なりや。 こんな... 続きをみる
出来るだけ昔の青梅街道を辿って、それで沢井まで歩いてみた。 何度か歩いた道だけれど、すこし秋らしい風景があるかと思ったのと、それから動画をもう少し上手に写せないものかと考え、更にさらに、ぐうたら解消で歩くことが大事だから、とまあ、こういう欲張りなもくろみをこころ密かに抱いて行った。 動画はも... 続きをみる
日本は瑞穂の邦だという。 東北地方などを列車で走ると、窓枠いっぱいに田んぼが広がって、どこまで行ってもそれが続く、という幸わせな光景が見られる。ああ、コメがみっしりあるなあ、食うに困らないなあ、と大いに幸福な気持ちになってしまう。 それだけでなく、この光景は美しくもある。黄金色の稲穂が秋風に... 続きをみる
小家の窓辺に、ほっこりと橙色の灯が漏れる。 歩いていてこんな光景を目にすると、そくそくと旅情が忍び寄って来て、そのうえ蜩などが鳴いた日にゃあ、涙がこぼれそうになる。その灯の色は暖かく、住んでいる人もそれなりに幸福そうに見え、この人の世さえ慕わしく思われる。 これがどういうわけか、四角い硬そう... 続きをみる
恐ろしいほど古い人間である。 さらに加えて、田舎育ちである。であるのに(ここを強調したい! )、花、木、虫、ことごとくすっからかんのダメである。見かけてもただ単に、あ花だ! あ木だ! あ虫だ! でおしまい、それ以上は一歩たりとも進展しない。 それ以上進展しないとどうなるかと言えば、花でも虫で... 続きをみる
夕方、ふと西の空を見たら、久ッッさしぶりの青空。 おお! 青空よ、無事でいたんだなあ!! よかった、よかった、もう一生お目にかからないかも、と思っていたところだ。懐かしいなあ、ぬわ~~んと、10日ぶりじゃないか、そうかそうか、あのくそったれ台風に、随分といじめられたんだなあ! この西の空は、... 続きをみる
稲に花がつく、なんて後あとまで知らなかった。 田んぼで遊んだ日々はあったが、誰も教えてくれなかったように思う。大人たちには、そんなこたあ、あたりまえのヘッコポンなので敢えて子供に教える必要がなかったのだろう。稲の花を現実に見たのは何時だったか、とんでもなく地味な花だと思った。 瑞穂の邦、なん... 続きをみる
野っぱらの土手道はしばしば草が刈れる。 が、きれいに刈り取られて、ちょっとたつと、そこにタデがひょろひょッと伸びて小さな危うい花をもう咲かせる。生命力が強いらしい。しかしまた、雑草と呼ばれるものは生命力が命なのだ、これなくて何が雑草か、なんてエラそうなことも思ってみる。 夏の野辺は、花が少な... 続きをみる
季節というものはつくづくエライものだ。 この夏はもう永遠に終わらないかと思っていたが、季節は秘めやかに涼しさをそっと運んできているらしい。裸同然で寝ていると朝夕は、むわむわの熱気に代って、幽かに、ほんの微細に、しっとりと涼しい空気が肌を包むようになった。 今までは口汚く、悪しざまに暑さを罵り... 続きをみる
残暑、なんてどこの国の言葉だろうと思う。 決して「残」などと言うのではなく、夏本番の真っ盛りが性懲りもなく続いている。毎日” あじ~、あじ~ ”と、もう言い厭きたのだが、「言うまいと思えど今朝の寒さかな」という先例があって、暑さでもやはり「言うまいと」とは思えども、なん... 続きをみる
最近、地下足袋型のウオーキングシーズを「ぽち」った。 なぜかと言えば、近頃の若い娘っ子が地下足袋に興味を持ってこの手のものを買っている、とネットの風の噂があったから。なのだが、なにも、若い娘っ子の真似をしたいわけじゃなくて、個人的にふか~~いわけがあるからだ。 前々からこういうものが欲しかっ... 続きをみる