多摩たま日誌

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「一句一ブログはボケ抑え」・・・できるかな?

多摩たま日誌の人気ブログ記事

  • 燦然と水の煌めく春の川

     水の流れにもそれぞれ表情があるように思う。  春は幼稚園児のようにはしゃぎつつ流れ、夏は山の緑を映しこんで余裕顔だし、秋は澄み切ったすまし顔、冬は鋼鉄のように黒く緊張している。その時その時の表情は、むろん見る人の心象を映しているのだろうけれど、なにか表情がある。  水の流れを見て、せいぜいこれぐ... 続きをみる

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  • 思うこと少しだけあり大晦日

     振り返ってみれば、少しだけ思うこともある。  なんといっても呆けてきているから、そうあれもこれもと思うことが出来ない。毎日の目の前のことだけ考えるのがやっとだ。脳みそも言う。「こっちだって長年こき使われて、もう、あーだこーだと考えるのはくたびれた」  然る状況ならば止むを得ざるところ、モノを考え... 続きをみる

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  • 図らずもバレンタインの菓子がきた

     爺婆の集まりで小さな菓子袋を配った人がいた。  その人は、「バレンタインだから」と小さな声で呟きながら菓子袋を配った。他の人はどうだったか知らないが、小袋の菓子をもらって、なんだか頭の上にドンとくるものがあった。バレンタインなんて遠い遠い、霞の彼方のことだと思っていた。  菓子を配ってやろうと思... 続きをみる

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  • 月冴えるオリオンの影悠然と

     寒いのは、それなりにいいこともある。  空がキッパリと澄み渡って(こちら地方だが)、群青色が美しい。夜なども月がさえざえと照って、これもまた美しい。星は、都市の明かりでほとんど見えないけれど、オリオン座が悠然と虚空を渡ってゆくなども、なかなか見ごたえがある。  数ある星座の中でオリオンが一番好き... 続きをみる

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  • 疲れても頂上着けば若葉風

     山に登ったのは何十年ぶりか。  生来の惰弱者だから、苦しい思いをするのはまっぴら。山なんぞに登ったのは若い時を除いて、まず思いおこせない。それが今回はどういう風が吹いたのやら、御岳神社から日の出山へ廻ってしまった。(山というほどの山じゃないナ)  まあ低い山だからなんとかなるだろう、と軽く考えた... 続きをみる

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  • 海を見る良寛像に初夏の風

     良寛の目先の浜に初夏の海が広がっている。  出雲崎町に入って国道を左に折れ、狭い道を海に向かってしばらく走ると、左手奥に続く細道が分岐している。恐るおそる入っていくと良寛記念館があった。入ってみると簡素な記念館の前に、若葉に埋もれるようにして茅葺の庵が復原されていた。  ここは崖っぷちなので、記... 続きをみる

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  • 凧の風持つ幼子のよろめける

     凧を揚げるのは、あれでなかなか難しい。  なにしろ、あなた任せの風任せ、風がない日にゃ、どげんもこげんもならない。それも「そよら」というような軟弱な風では、一向に言うことを聞いてくれない。「びょう」と風が吹いて、ようやくしぶしぶ、嫌々ながら上がる。  どうしてもっと素直にスイスイ上がってくれない... 続きをみる

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  • 摘花せし桃の花びら甲州路

     良い桃の実を実らせるために花を毟り取る。  ということを、実際にこの目で見た。咲いたばかりの桃の花を、一枝一枝ごとにそのほとんどを手で毟りと取ってしまう。これはもう、無慮何千本だか知らないが、枝ごとにそれをするのだから、見ていても気が遠くなる思いがする。  そうして一枝に数個の花を残し、その花を... 続きをみる

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  • 雁風呂や小枝の寄せる外ヶ浜

     外ヶ浜へ行ったことはない。  むかし、ウイスキーの宣伝で見たような気がする。木製の丸い風呂に、山口瞳が渋い顔で入っていたように思う。そうして浜辺が映し出され、しゃりしゃりと小波が寄せる砂浜に、小さな木片が幾つか寄せては返していた。  北の国から雁が日本にわたって来て冬を過ごし、春の訪れとともにま... 続きをみる

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  • 朝積り昼にとどめぬ雪の果て

     目を覚まし、雨だろうと思って外を見たら真っ白だ。  これはしたり、予報ではこんなことは聞いていない。まあ、雨がしとしとぐらいと言っていたのに、よりによって出かける日である。がしかし、バン止むを得なければ仕方がないと覚悟を決める。(というほど大げさなことかあ! )  駅に向かう道は積もった雪が解け... 続きをみる

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  • 今はもう振りむく子もなし地蔵盆

     地蔵盆、などというお祭りはもうどこにも存在しないか?  ものの本によれば、旧暦7月23,24日、路傍に祀られているお地蔵さんに菓子、花などを供える子供たちのためのお祭りだったようだ。しかしもう、このことはあまり見もしないし、聞きもしないようだから、すっかり滅び去ったのかもしれない。  その古びた... 続きをみる

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  • 送り火やほのかに溶ける宵の空

     いつの頃だったか、どこだったか、往時はもはや茫々となったが。  たしかどこかの田舎道を歩いていた時だった。道端に小さなお墓があって、そこに4,5人の人が集まっていた。老若混じっていたようだから、家族だったのだろうと思う。夕暮れの時間だったので空がほんのりと茜色に染まっていた。  ゆらゆらと送り火... 続きをみる

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  • 青梅の細道・右左

     春になったら旧青梅街道を歩くのだが道順がうろ覚え、確認しなくちゃあ! なのだ。  青梅駅で降りて最初に七兵衛地蔵に行くのだけれど、ほい どこだったかなあ! もう迷ってしまった。やれやれ、それじゃ省略して次は?  枝垂れ桜がすんげえ! という梅岩寺。そんなところへ冬に来てどうするのだ。ま、俤だけで... 続きをみる

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  • 水すまし頭上無窮の天知らず

     アメンボは小さな水たまりにいる。  どうしてこんなエサもなさそうなところで嬉々としていられるのか、大いに理解に苦しむ。井の中の蛙、どころの騒ぎじゃない。水たまりが干上がってしまえば、たちまち住むところがなくなってしまう。冗談ではない!  たぶん彼らは地球を知らない。ドデカイ大地があり、想像を絶す... 続きをみる

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  • 用水の水音高し梅雨に入る

     各地続々と梅雨入り発表のようである。  当地方もひょっとすると今日あたり、おごそかに宣言されることだろうと思う。宣言したからと言って、それから毎日降り続くわけではないけれど、桜開花と同様、梅雨入りも宣言しないと国民が怒り出すかもしれない。  そうしてそれが当たればいいけれど、当たるも八卦、あてど... 続きをみる

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  • 懐かしき桑の実つまみ二つ三つ

     どこの野蛮人か、と思われるかもしれない。  黒い色をした桑の実をムシャムシャ食う、いや食ったのだった。その思いが未だに抜けず、見付けるとついつい手が出て口にしてみる。けっして旨いものではない。あるかなきかのほんのりした甘さと、奥歯で感じる酸っぱさ、全体的にぼんやりした味。  下校途中などにランド... 続きをみる

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  • 山女跳ねあと静まって山の奥

     大人になって、トンと釣りをしたことがない。  親父は川釣り三昧だったが、釣れる迄ただただじっと待っている、という性格は残念ながら受け継がなかった。釣れなければたちまち飽きて、竿で川面をかき回したり、もうほっぽり投げて、どこかへ遊びに行ってしまうのだった。  魚にしろなんにしろ生き物を捕まえるのは... 続きをみる

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  • あと幾たび筍めしの夕べかな

       年に一回筍めしを食うことになっている。  その季節になるとスーパーに並ぶらしく、買ってきて大鍋で煮ている。覗いてみると大変汚らしい。なにやら米ぬかと一緒にことこと煮ているから、ごみ溜めのようだが、しかしこうしないと筍がおいしくならないということだ。  さて、煮あがった暁に、根元の太い方は薄切... 続きをみる

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  • 山里は閑か沢の音桐の花

     桐の花は目立たずひっそりしている。  これは、滅多に見られる木ではないし、花は枝の上の方に咲くから目立たない。ゆえにひっそりと咲いている、という感じ受けるのかもしれない。昔は有用な木として、そこいらの里で普通に見られたらしいけれど、何しろ今や箪笥が滅んで久しい。  しかしながら、この花を近くで見... 続きをみる

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  • 里山に陽傾いて初蛙

     カワズの声はやたらに懐かしい。  田んぼに水が張られる頃、大いに鳴く。その鳴き声は、本来なら騒音と言うべきなのかも知れないが、我が耳には決して騒音などではない。とんでもなく美しく、そして愛おしく聞こえる。夕焼けのカラス同様、なにより懐かしさ余ってじ~~んとくる。  夕暮れ迫る田んぼのどこかで、ケ... 続きをみる

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  • 陽が射して谷戸に煌めく若葉かな

     若葉の時期になって追い立てられる。  こうしてはいられない、せっかくの青葉若葉が消えてしまう。急がなければならない。ならば出かけろ、どうせ何もしてないヒマ人なのだから、いつでも出かけられるだろ。と、耳の後ろ側から急き立てられる。  忘日、地図一枚をぺらっと印刷して、つくづくと眺める。埼玉、南比企... 続きをみる

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  • 若草を尻に眺めて握り飯

     道っぱたの野草の花がわらわら咲きだした。  米粒のように白くて小さいの、豆粒ほどの赤いの、形さまざま色さまざま、一斉に咲いて伸び上がろうとしている。野草の花は、美しいというよりは健気で、生きよう生きようとしているかに見えて、頑張れよ、と声をかけたくなる。  せっかく野っぱらを歩いているのだから、... 続きをみる

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  •  麗らかやうんと背伸びで通り過ぎ

     いつもの猫背をうんと伸ばす。  おもわず胸を開き深くふかく深呼吸する。そこら中に花の香りが棚引いているように思われる。畑に人が動き、菜の花が風に揺れている。白い桜ははらはらと風に散り始めている。陽ざしは文句なく温かい。・・・時よ止まれ!  長閑な陽のもとを、ぽくりぽくりとただ歩いている。むろん用... 続きをみる

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  • 清々し菜飯の緑握り飯

     春になって野外でのおにぎりが大変旨い。  混ぜ込んだ春の菜っ葉の緑が目に沁みるようだ。海苔だけの真っ黒くろすけの握り飯よりだんぜん目に春を感じる。白飯になにか混ぜ込む、これは白飯をなにゆえか旨くするらしい。たとえそれが鶏肉でなく何でもない菜っ葉でも。  混ぜ込まないで乗っける丼物、これもまた一層... 続きをみる

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  • お彼岸や天道もとに戻りけり

     いつの間にか入日が北へ戻ってきた。  夕方ベランダに出て、ぼけ~~っと沈む空を眺めている。真冬のころはお日様が南に偏った西の空に低く沈んでたものが、この頃は北寄りの高い天に落ちてゆくようである。天文のことはなにも知らないけれど、お日様が空をよぎってゆく道筋はこの目に見える。  恐ろしいほどの暇を... 続きをみる

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  • 白波飛ぶ越前岬の春はまだ

     日本海側を旅行した時、越前岬へ行ってみた。  鯖江市を横断して低い海岸山脈を越え、寂しい海沿いの道に入る。進んでいくと峨々とした岩が海辺に屹立していて、海を眺めた。風がびょうびょうと吹いている。沖に白波が飛んでいる。それでいて、海の色は深い紺碧に染められていた。  どこやらなにやら、新潟の北の海... 続きをみる

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  • 華やぎや旧家の土間の雛の段

     古い街を歩いていたら古い建物があった。  それは小さな黒ずんだ蔵店で、しかし道のこっちから見ると、薄暗い店の中がやけに赤っぽい、まるで火事のようだったので思わず近寄ってみた。覗いてみたら狭い店一杯に雛段が飾ってあって、緋毛氈が燃え立つようであった。  聞いてみると、毎年近所からお雛様を出してもら... 続きをみる

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  • 積もるとも見えず消えゆく春の雪

     雨が雪に変わった。  五円玉ほどの大きな白い塊が、暗い空から際限もなく落ちてくる。いつ果てるとも知れないほど、次から次へとひらひら舞い降りる。落ちてくる空をしばらく眺めていると、いつの間にかこの身がゆるゆると天空に登っていく。  けれど、下を見てみれば、その塊が地面に着くかつかないかの内に儚く消... 続きをみる

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  • 春泥の道に迷うて畑のなか

     音もなく雨が降っている。  春は一変して、うそ寒くなった。こののち気温は地の果てに落ちるように下がって、地獄のような寒さが来るらしい。まことに天気は昔から鬼のように気まぐれで、始末に負えない。少しは落ち着いて春を持ってきたらどうだ、と言っても聞く耳を持たない。  そんなオレのすることに一つ一つ反... 続きをみる

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  • 如月は中途半端でありしかな

     二月は春が始まったようで厳冬でもある。  と言うように、実になんだかよく分からないうちに月の尻尾がちょん切れてしまった。思えば、大雪寒波が2回もあったように記憶するが、あれはもしかすると、1月も多少絡んでいて、2月の責任ばかりではなかったかもしれないけれど。  ともあれマンサクが咲き始めたについ... 続きをみる

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  • 早春の陽ざしに白馬の嬉々として

     団体様で世田谷の博物館などを巡って歩いた。  総勢16名、温かい陽ざしと気温に恵まれ、老男老女は気分も浮き浮き、喜んでいるのは馬だけじゃない。もうみんな隠居を決め込んでいる、言ってみれば老人ばかりだが、こうして趣味のサークルに属して、また誰かと知り合いになる、幸いなるかな。  巡ったところは、農... 続きをみる

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  • どおどおと天喜びて春一番

     先日は風に危うく吹き飛ばされるところだった。  ビルの谷間の大通りを、オラオラ~と言いながらモノすんごい風が吹き荒れた。なにも春一番だからと言って、そんなに律義に吹かなくてもいいのに、手加減というものを知らない。ビルの陰に隠れてハアハアと息を整える始末。  電車は乱れて動かないし、止まっていても... 続きをみる

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  • 寒明けて大雪襲うゆきの国

     ほんとに、もういい加減にしろよ、バカヤロウー!!!  と、かの地の人たちは思っているに違いない。片付けてもかたづけても、どっかどっかと 、知らぬげに、あざ笑うが如く積もっていく。もう捨て場も無くなった、どうすりゃあいいんだ~、だれか教えてくれ~。  雨ならば流れ去ってしまうが、こればかりは流れも... 続きをみる

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  • 丘陵の古き城址に梅一輪

     立春の森は如何なる按配か。  ふとそんな思いに駆られて丘陵の道を歩いてみる。落葉樹の森はすっかり葉を落としているけれど、幹が日差しを浴びて生き生きとして見えた。周りの街の騒音がふっと消えて、森閑と小鳥の声も聞こえない。どうも森に餌がないから里に出張したらしい。  ほぼ人にも出会わず、静かな尾根道... 続きをみる

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  • 節分や海苔巻き食わず豆を食う

     などと言ってはみたものの、なぜ豆を食うんだ? と言われれば、さて? どうしてだろう。はっきりしているのは、年の数ほど豆を食え、と子供のころ言われたからに他ならない。これに合理的理由など何処にも無い。  それなら恵方巻をけなす権利もない。ただ自分の子供のころの習慣と違う、と言うことだけで、ただそれ... 続きをみる

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  • 春を待つ散歩の道や水光る

     とは言うものの、いささか風が強く冷たい。  日差しは十分であり、空はキッチリと晴れて申し分はない。小さな川がさらさらと流れ、日差しに波紋がきらきら光っている。住宅に取り囲まれた狭い田んぼは、枯野のようであり伸びたひこばえが風に震える。  周り中が枯れ色の一色だが、春はすぐ隣まで忍び寄っているのだ... 続きをみる

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  • いつの間に孫は少女にお正月

     一年ぶり会ったら、羽化するように少女になっていた。  まったく戸惑うばかりである。そんなこと聞いてなかったし、予想だにしていなかった。子供の成長速度の速さに追いついていけないほど、年食ってしまったのかと思うが、こんな風に一年で急激に変わるほうが理不尽ではあるまいか!  あの、あどけない可愛らしさ... 続きをみる

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  • 遥かから鉄路の響き夜半の冬

     空気さえも凍るような夜半に、遠い線路の響きが聞こえるときがある。  むかし、まだ暗い夜明けに聞いた蒸気機関車の、ぴょう~という叫びを思い出す。いずれも聞こえる季節は、決まって冬であったような気がするが、何かそういう気象条件があるのだろうか? それを聞くとなんとなくしんみりする。  寂しい地方の、... 続きをみる

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  • 枯葉敷く里道ひそと歩み行く

     川沿いの里道を歩いてきた。  いやあ~、いつの間にかすっかり冬めいた景色になっていたなあ。やれモミジだ、やれ銀杏だと騒いでいるうちに(騒いでいるのは自分だけだった)、季節は進んでいた。山も野も茶褐色に染まって、これから本格的な冬を迎えるらしい。  しかし冷たい北風も吹かず、日射しは燦々として温か... 続きをみる

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  • 若い芽の伸びて空しき冬田かな

     稲刈り跡のひこばえが青々としている。  が、これがまたぐんぐん育って、一丁前の稲になるわけではない。寒さに凍え、再び枯れてゆくばかりとなる。どうしてこんな無駄なことをするのか、理解に苦しむけれど、それは稲に聞いてみなければ分からない。稲は答えないだろうなあ。  ひこばえは青々と、いかにも若々しい... 続きをみる

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  • もみじまだ枯れ行く里の昼下がり

     秩父往還の谷筋を散歩してきた。  モミジはまだ鮮やかな色を見せていなかったけれども、落葉樹が色づいていて、ああ、冬に向かっているのだなあ、と懐かしい思いで歩いた。今年の紅葉は遅いとか、色づく前に枯れるとか、いろいろ言われているようだが、夏が暑すぎたもんなあ。  昔のことだが、東北の山奥で見た紅葉... 続きをみる

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  • 健気にもほのかに香る残り菊

     菊は花期が長~~い。  木枯らしが吹くころでも咲き残っているものがある。鼻を近づけてみるとかすかに香りさえするからエライものだ。そうか、寿命が長いから天皇家の紋所なのか、と今頃になって想い当たったが、ほんとかどうかそれは知らない。  菊の花は、畑っ端になにげなく咲いているのが一番いいと思う。よく... 続きをみる

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  • 茎漬けの菜洗い集う湯の煙

     まだ氷が付いている野沢菜は大変うまい。  昔、スキーに行って炬燵で食ったら、その旨さにびっくりした。いやあ、熱燗がすすむすすむ。この野沢菜を温泉の湯で洗っていたのをテレビで見た。普通は冷たい川の水などで洗うのだろうけれど、温泉はぬくぬくと湯気を上げ、楽しげであった。  温泉に洗いに来ていたのは女... 続きをみる

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  • 学校の歓声漏れきて荻の先

     爺さんになったから、子供はみんなかわいいと思うようになった。  ことに幼稚園の子供たちや小学校低学年の子たちは、無条件でどれもこれも、誰であってもカワユイ。明らかに爺さん効果である。これは生物としてのDNAなるものの企む業なりや、それとも脳細胞に分泌する神経伝達物質のなせる結果なりや。  こんな... 続きをみる

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  • 渓谷の青き流れの薄もみじ

     出来るだけ昔の青梅街道を辿って、それで沢井まで歩いてみた。  何度か歩いた道だけれど、すこし秋らしい風景があるかと思ったのと、それから動画をもう少し上手に写せないものかと考え、更にさらに、ぐうたら解消で歩くことが大事だから、とまあ、こういう欲張りなもくろみをこころ密かに抱いて行った。  動画はも... 続きをみる

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  • 秋の田や視野いっぱいの黄金色

     日本は瑞穂の邦だという。  東北地方などを列車で走ると、窓枠いっぱいに田んぼが広がって、どこまで行ってもそれが続く、という幸わせな光景が見られる。ああ、コメがみっしりあるなあ、食うに困らないなあ、と大いに幸福な気持ちになってしまう。  それだけでなく、この光景は美しくもある。黄金色の稲穂が秋風に... 続きをみる

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  • 秋の灯の窓辺慕わし旅なかば

     小家の窓辺に、ほっこりと橙色の灯が漏れる。  歩いていてこんな光景を目にすると、そくそくと旅情が忍び寄って来て、そのうえ蜩などが鳴いた日にゃあ、涙がこぼれそうになる。その灯の色は暖かく、住んでいる人もそれなりに幸福そうに見え、この人の世さえ慕わしく思われる。  これがどういうわけか、四角い硬そう... 続きをみる

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  • 行くべいか花野を遥か向こうまで

     恐ろしいほど古い人間である。  さらに加えて、田舎育ちである。であるのに(ここを強調したい! )、花、木、虫、ことごとくすっからかんのダメである。見かけてもただ単に、あ花だ! あ木だ! あ虫だ! でおしまい、それ以上は一歩たりとも進展しない。  それ以上進展しないとどうなるかと言えば、花でも虫で... 続きをみる

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  • 台風に翻弄されし十日間

     夕方、ふと西の空を見たら、久ッッさしぶりの青空。  おお! 青空よ、無事でいたんだなあ!! よかった、よかった、もう一生お目にかからないかも、と思っていたところだ。懐かしいなあ、ぬわ~~んと、10日ぶりじゃないか、そうかそうか、あのくそったれ台風に、随分といじめられたんだなあ!  この西の空は、... 続きをみる

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  • 谷戸わたる風にも目立たぬ稲の花

     稲に花がつく、なんて後あとまで知らなかった。  田んぼで遊んだ日々はあったが、誰も教えてくれなかったように思う。大人たちには、そんなこたあ、あたりまえのヘッコポンなので敢えて子供に教える必要がなかったのだろう。稲の花を現実に見たのは何時だったか、とんでもなく地味な花だと思った。  瑞穂の邦、なん... 続きをみる

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  • 野辺の土手刈られてもまた蓼の花

     野っぱらの土手道はしばしば草が刈れる。  が、きれいに刈り取られて、ちょっとたつと、そこにタデがひょろひょッと伸びて小さな危うい花をもう咲かせる。生命力が強いらしい。しかしまた、雑草と呼ばれるものは生命力が命なのだ、これなくて何が雑草か、なんてエラそうなことも思ってみる。  夏の野辺は、花が少な... 続きをみる

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  • 薄掛けを寝ぼけまさぐる今朝の涼

     季節というものはつくづくエライものだ。  この夏はもう永遠に終わらないかと思っていたが、季節は秘めやかに涼しさをそっと運んできているらしい。裸同然で寝ていると朝夕は、むわむわの熱気に代って、幽かに、ほんの微細に、しっとりと涼しい空気が肌を包むようになった。  今までは口汚く、悪しざまに暑さを罵り... 続きをみる

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  • 詮なくも残暑ののしるこの日頃

     残暑、なんてどこの国の言葉だろうと思う。  決して「残」などと言うのではなく、夏本番の真っ盛りが性懲りもなく続いている。毎日” あじ~、あじ~ ”と、もう言い厭きたのだが、「言うまいと思えど今朝の寒さかな」という先例があって、暑さでもやはり「言うまいと」とは思えども、なん... 続きをみる

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  • 一瞬先

     元旦からこういうことが起きていいのだろうか!!  不条理の一語に尽きる。地面が大揺れに揺れ、津波だぞ~と騒いでいるうちに火事が起こった。矢継ぎ早の自然災害は、正月気分も何もかも一瞬で吹き飛ばしたに違いない。なんて言ったらいいか、言葉もない。  まことに、自然が人の世の都合を斟酌しないにもほどがあ... 続きをみる

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  • 地下足袋シューズを買う

     最近、地下足袋型のウオーキングシーズを「ぽち」った。  なぜかと言えば、近頃の若い娘っ子が地下足袋に興味を持ってこの手のものを買っている、とネットの風の噂があったから。なのだが、なにも、若い娘っ子の真似をしたいわけじゃなくて、個人的にふか~~いわけがあるからだ。  前々からこういうものが欲しかっ... 続きをみる

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  • 暑いけれど

     今年の夏は、ほんとに変てこりんな天気だったように思う。(まだ夏は継続中?)  第一に梅雨が途中で途切れて、それから1週間ほどして復活したみたいな経過だったし、そうかと思えば今頃になって、東北北部、北海道に梅雨前線みたいなのが現れ、梅雨末期のような大雨が降ってるし・・・  第二に南の空はまだギラギ... 続きをみる

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  • 暮れの雑感

     特に、冬の夕暮れは西の空が赤く染まる。  西の空はオレンジ色に輝くが、頭上のあたりは薄青い色になって、そして東は薄い闇が広がる。それが見ている間に、時々刻々、明るさと色合いを変化させ、見厭きることがない。  その空を切り裂くように、真っ白に輝く飛行雲が西へと飛んでいく。あの飛行機の中には、幸せな... 続きをみる

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  • 狭山丘陵の北辺

     我らがサークルの12月の「歩き」は、狭山丘陵の北側を半周。今日の案内役はⅠ氏。  なんと驚いたことに、出発地の八高線・箱根ヶ崎駅に18名も集まった。今までせいぜい10名そこそこだったのに、これはどうしたことだろう! しかも初めて参加の人が6名もいる! 魂消てしまったが、もちろんうれしい悲鳴だろう... 続きをみる

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  • 昭和記念公園ぶらり

     そろそろ紅葉の季節もお終い、で、ズルこいて近場の昭和記念公園へ。  園内を見て回った感想を先に言うなら、イチョウが見ごろだった。朝の光に金色に煌めき、燃え上がるような色づきが素晴らしい。イチョウ並木は園内に何か所かあるが、それ以外でもそこいらに植えられたイチョウの大木が目を引いた。  モミジ(紅... 続きをみる

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  • 青梅裏山さんぽ道

        (https://blog.goo.ne.jp/tarinko1213/e/7d98c76713a2c7b7f383a5c2e415b45bより拝借しました)       青梅の街の裏側に「青梅丘陵ハイキングコース」がある。  これを「青梅裏山さんぽ道」と勝手に名付たい。というのは、青梅駅... 続きをみる

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  • 幼稚園並み

     まったく困ったもんだ!  花を見れば、桜だろうが梅だろうが桃だろうが区別がつかず、みんな一緒くたにして「はな!」と言って平気。こんな年になるまで生きてきて、一体何をしてたんだろう。知識はまるで幼稚園並み、いや、それ以下だよなあ。      全く同様にして、すべての草を「くさ!」のひとこと。あんま... 続きをみる

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  • 出っ張り候

     コロナ感染急増につき  引き籠り候ところ  腹出っ張り候  いささか苦しく候  よって、近所をぶらぶら  咲き残っていた菊も、さすがに霜枯れているけれど、師走の今日まで花影をとどめて残っているということは今年はやはり暖冬なのだろうか。残菊や葉の枯れはてし花あわれ、と見るたびに思う。不思議な花だ。... 続きをみる

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  • まるごと稲城①

     鬼のような寒さの日が2日ばかり続いたと思ったら、一転して春を欺く日和。  春がきたんじゃあ、よいしょ、出かけることにすっか。物言わぬは腹ふくるる業、歩かねば腹出る業だ。さてそこで、どこへ行こうか? 想うに、多摩地方の多摩川の北側に住む者は川向こうの南側をあまり訪れない傾向がありはしないか?  そ... 続きをみる

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