短夜のしらじら明けてこの世かな

春はあけぼの、じゃなくあけぼのは夏こそ。
一面が白っぽい空気に包まれて夢幻の郷、どこか別な世界に佇んでいるような気がする。だんだんと周りのものがはっきりと形を表し、ようやくこの世界に戻ってきたな、と思う。
そしてそれは永~い一日の始まり。さて今日のこの日をどう過ごそうか。
昼が永いというのは、なんだか思わず儲かったような、しかし、かったるいような、相反する気持ちがごちゃ混ぜになってしまう。その上眠りが少し足りないせいで、軽い溜息をひとつ漏らしてしまいそうだ。
短夜を眠りかねるのかどうか知らないが、老人は朝がべらぼうに早いと言う。これはしかし自分には当てはまらないかもしれない。朝はいつまでだって、夕方になっても、そのまま寝ていたいと思う。だが実際は8時ころにはバチっと目が覚めるのが悔しい。
それより夜眠るのが難しい。10時、11時ころに眠たくなって、顎が外れるほどの大あくびをを連発することがある。この時にす~っと眠りに入れれば大成功なのだが、時としてこのチャンスを逃してしまうことがある。
さあそうなると大変である。眠気という何者かがどこか遠くに行ってしまって、捕まえそこなった。12時、1時と時は無常に過ぎてゆく。布団の中で輾転反側、どうあがいても一度去った眠気は戻ってこない。恋人よ、わが胸に帰れ!
できれば8,9時間、眠りをむさぼりたいと思う。若い時分は、なあに、6時間も眠れば御の字だ、と思っていたが、どっこいそれでは足りない。昔から8時間睡眠と言う通り、少なくともこの睡眠時間はなんとしても確保せねば、と思うようになった。
夜遅く寝たら朝遅くまで寝ていられればいいのだが、そうはこちらの都合よくはいかない。朝はだいたいお天道様が起き始めるころバチっと目が覚めてしまう。やっぱり、夜眠りに入るチャンスの後ろ髪を、なにがなんでも掴まなければならないなあ。
眠りは大切だ! とみんなが言う。