草陰を明るくしたり石蕗の花

ふと草陰にツワブキの花を見たら、灯をともしたように明るかった。
なにか花びらに光を反射する要素があるのか、はたまた花の少ない時期だから、かってにそう思ったのか。要するに、花が備えている機能なのか、こちらのぶっくれ頭のせいなのか、どちらなのか分からないが、ともかくびっくりした。
あの花びらにそのような機能があするのか検索してみたが、どこにもそんなことは書いてなかった。ということはどうも、こっちの頭のせいらしい。ヒトは目でものを見るのだが、それが頭の中に入って、いろいろごちゃごちゃ処理され、意味づけされるらしい。
これがなにしろ厄介だ。脳みそで処理されることによって、同じものを見ても、その人それぞれの脳により意味が違ってくる。草陰のツワブキの花を、明かりが灯ったようだ、などと感じる人は少ないに違いない。ぶっくれ脳みそのなせるところなり。
ツワブキはしかしキク科の植物なのだそうだ。それが、あたかも蕗の一種のような名前を付けられて、オレ、蕗じゃないんだけどなあ、と困っているかもしれない。植物の和名も、なんでこんな名前? と思うものが少なくない。
植物について、詳しいことは何も知らないのだが、例えばヘクソカズラ、オオイヌノフグリ、ママコノシリヌグイ・・・いかにもやっつけで名前を付けちゃった、としか思えない。誰がいつ、こんな名前を付け、それが延々と受け継がれているのだろうか。
ツワブキに戻る。この花は、どこにでも咲いていて、なんの変哲もないような花だから、こと改めて写真に撮ったりしなかった。(しかしよ~く探せば、どこかに一枚ぐらいあるかもしれないが、面倒くさい) で、ネットから拝借した。
だんだんと寒くなる季節に、あの明るい黄色になんだか温かみを感じる。寒ければ暖ったかいものが恋しい。花がなくなってくれば、わずかな花がいっそう美しい。なんにもなくなれば、雪の結晶だって華になる。
ツワブキの茎は食えるそうだが、別に食わなくも。
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