2024年8月のブログ記事
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秋めきぬ嵐が酷暑連れ去りて
台風10号の大雨続きにはうんざりした。 とっとと、どこかへ行けばいいのに、恥知らずにも居座ったまま動かない。誰~~れも歓迎してないってことが分かっているのかいないのか、平気な顔で大雨、大風を好きなようにまき散らしている。おかげで離れた関東も大雨続きで嫌になった。 が、まだ関東は被害が少ない。... 続きをみる
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蜩も奥山ねぐらに帰るらし
蜩の声は人をしんみりとさせる。 カナカナカナ・・・カナカナカナ・・・だんだんと小さくなって、悲しい別れのように薄闇の向こうに消えていく。この声を聞いて、はしゃぎ立つような気分になったことがない。だいたいが、辺り寂しき夕暮れ時に鳴くからかもしれない。 特に里道を一人で歩いていてこの声を聞くと、... 続きをみる
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玄関を大輪あさがお塞ぎけり
朝顔はどこにでもありふれた花、という印象がある。 ではあるけれど、花が案外大きい。かてて加えて、朝に蕾から開花し夕方には萎んでしまうという、分かりやすさがある。これがために小学児童の格好の教材となったものと見える。だからたぶん、ガキの頃この花を育てさせられたはずである。 が、このことはあまり... 続きをみる
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谷戸わたる風にも目立たぬ稲の花
稲に花がつく、なんて後あとまで知らなかった。 田んぼで遊んだ日々はあったが、誰も教えてくれなかったように思う。大人たちには、そんなこたあ、あたりまえのヘッコポンなので敢えて子供に教える必要がなかったのだろう。稲の花を現実に見たのは何時だったか、とんでもなく地味な花だと思った。 瑞穂の邦、なん... 続きをみる
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野辺の土手刈られてもまた蓼の花
野っぱらの土手道はしばしば草が刈れる。 が、きれいに刈り取られて、ちょっとたつと、そこにタデがひょろひょッと伸びて小さな危うい花をもう咲かせる。生命力が強いらしい。しかしまた、雑草と呼ばれるものは生命力が命なのだ、これなくて何が雑草か、なんてエラそうなことも思ってみる。 夏の野辺は、花が少な... 続きをみる
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青空にもえていつまで百日紅
家と道路の隙間にサルスベリがひねこびて一本ある。 たしか7月初めごろからポツリポツリと咲き始めたようだから、もう丸まる2ヵ月も咲いている勘定になる。恐ろしいほど花の期間が永い。目を近づけてみると、赤い花のほかに丸い、まるで花の実のようなものが枝先にいっぱい着いている。 どうやらこれは実ではな... 続きをみる
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薄掛けを寝ぼけまさぐる今朝の涼
季節というものはつくづくエライものだ。 この夏はもう永遠に終わらないかと思っていたが、季節は秘めやかに涼しさをそっと運んできているらしい。裸同然で寝ていると朝夕は、むわむわの熱気に代って、幽かに、ほんの微細に、しっとりと涼しい空気が肌を包むようになった。 今までは口汚く、悪しざまに暑さを罵り... 続きをみる
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今はもう振りむく子もなし地蔵盆
地蔵盆、などというお祭りはもうどこにも存在しないか? ものの本によれば、旧暦7月23,24日、路傍に祀られているお地蔵さんに菓子、花などを供える子供たちのためのお祭りだったようだ。しかしもう、このことはあまり見もしないし、聞きもしないようだから、すっかり滅び去ったのかもしれない。 その古びた... 続きをみる
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初花火持つ子の腰の引けてをり
花火は何故か楽しい。 夏の寝苦しい宵に、さあこれから花火だゾ、となればどうゆうわけか浮きうき心が弾む。火を焚くということ自体が、ヒトをして興奮せしめる何かがありそうだ。そう思うと、花火や焚火と、ヒトの心象との因縁は案外深そうに思われる。 ではあるけれど、子供のときはビンボーだった(今も)から... 続きをみる
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詮なくも残暑ののしるこの日頃
残暑、なんてどこの国の言葉だろうと思う。 決して「残」などと言うのではなく、夏本番の真っ盛りが性懲りもなく続いている。毎日” あじ~、あじ~ ”と、もう言い厭きたのだが、「言うまいと思えど今朝の寒さかな」という先例があって、暑さでもやはり「言うまいと」とは思えども、なん... 続きをみる
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夕立や降り残してゆく道向こう
夕立ちは気まぐれだけど出会ったら被害甚大。 普通の雨と違って、夕立は猶予というものを与えてくれない。向こうの空がやにわに暗くなったと思ったら、妙な風がさあ~~っと吹いてきて草を揺らしすや否や、ざば~~と降ってくる。隠れる準備心構えもできたものじゃない。 降り出したら、ばしゃばしゃ、道路の表面... 続きをみる
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夏の日に冷たき泉想いだせ
君は覚えて~いる~だろか~。 あのちっちゃい女の子は、この湧水の冷たさを覚えていることが出来るだろうか。2歳か3歳、強烈な冷たさと澄み切った流れを、記憶のどこかに格納しておくことが、果たして可能だろうか。もしそれができたら、とんでもない暑さの折々に涼風が吹いてくるだろう。 この年齢の出来事は... 続きをみる
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秋風はまだか暴風去しあと
天然自然に苦言ばっかり言っても始らないけれど。 台風がゴンゴンやって来て、散々脅かして通り過ぎたその後に、舌の音も乾かぬうちに、たちまち殺人的猛暑がぶり返すというのはどういうことか、余りにもあんまりなでたらめさに、言いたかないけど文句を言いたい。 大騒ぎの台風だったけれど、当地方には雨もぱら... 続きをみる
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盆過ぎて帰る車窓の海寂し
よりによって、こんな時に台風が襲ってきた。 月遅れのお盆の帰省を楽しみにしていた人に、この台風は恨み骨髄、とうてい許せぬ所業であるに違いない。こんな時にこっちに来るんじゃねえ、バカ! と言い聞かせたのにもかかわらず、聞く耳もたずエヘラエヘラやってきた。 今日明日、東北の地はどんなことになるの... 続きをみる
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八月や平和を願う遊ぶ子に
不思議でならないことがある。 少しでも戦争経験のあるお年寄りにテレビがインタビューすると、「絶対にやってはいかんです」と答え、その応答はおそらく世界のどの地域の民衆の誰に聞いても同じかと思えるが、その民衆の総意が集団となって国、などというスケールとなるとどうなるのか。 摩訶不思議なことに、「... 続きをみる
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水枯れし水路も溝蕎麦咲くらしく
側溝を歩いていて赤い点が美しく、ふと写真に撮ったら、ミゾソバというらしい。 コンクリート3面張りの、水も流れていない水路の、こびりついたような泥に咲いていた。”生命力強し”と感心してしばし眺めた。野っ原に咲いている草花は、どれもこれも、ちょっとぐらい踏れても、刈れても、... 続きをみる
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送り火やほのかに溶ける宵の空
いつの頃だったか、どこだったか、往時はもはや茫々となったが。 たしかどこかの田舎道を歩いていた時だった。道端に小さなお墓があって、そこに4,5人の人が集まっていた。老若混じっていたようだから、家族だったのだろうと思う。夕暮れの時間だったので空がほんのりと茜色に染まっていた。 ゆらゆらと送り火... 続きをみる
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道遠し目眩むほどの陽の盛り
いやはや、と言うしかないんである。 梅雨明けの少し前からここまで約1か月、これでもか! というぐらい連日30℃を越える熱暑が続いていると思う。毎日、一時の休憩も休みも取らずガンガンぐわしゃと陽が照り付ける。だから迂闊に表になんぞに出られない。のだが、どうしても用事というものもある。 駅までの... 続きをみる
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郡上盆うたう老爺のしゃがれ声
昔、友人の車で信州、岐阜あたりをテキトーに彷徨ったことがある。 なにしろ肝心の宿は車。今はやりの車中泊の走りだったかもしれない。泊まるところの心配がなければ、鬼に金棒、猫にマタタビ、怖いものはなにもない。いい加減に地図を開いていい加減に場所を決めて、あとはふらふら走ればいい。 記憶はあいまい... 続きをみる
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色白の美人なりしが酔芙蓉
色白の人の、ほんのりと頬のあたりに薄紅がさしているのは、脇で見ていてとてもいい。バラの花などもそうだけれど、白地に薄くはいたような紅色は、どういうわけかとても美しく見える。そういう花色は思わずちょっと立ち止まってしまう。 花が酔ったようだ、という表現は、ひょっとすると日本だけのものかも知れない... 続きをみる
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おもかげを添えて中元桃届く
届いた桃をガブリと一口やってみた。 水気がほとぼしり出る。こんな顔をして澄ましているけれど、中身は90%ほどが水分だと察しられる。文字通り水も滴る、であるが、皮と実の間にほんのわずかながら酸味が感じられる。この、あえかな酸味が好ましい。 白桃類は非のうちどころなく、完璧、完全、文句なしなので... 続きをみる
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立秋は雲湧く彼方にひっそりと
相変わらずアチチの日々だけれど、遠い空の向こうで秘めやかに季節が展開しつつある、やに感じられる。むろんそれは、目にも見えず音にも聞こえずだけれど、なんとはなしに五感がその微かな信号を受け取っているようなのである。 朝まだき、開け放った窓から、今までと違う、ほんのちょっぴり涼風がほわ~と吹いてき... 続きをみる
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山影を映して涼し奥多摩湖
奥多摩湖の標高は520m、随分涼しいことだろう。 炎暑が続いてどこへも出られず、毎日クーラーに籠ってばかりで、むしゃくしゃ、いらいらと日を過ごしたが、そうだ、てじかなところで奥多摩湖がある。奥多摩湖の水の上を歩く、「ドラム缶橋」がたしかあったはず。 奥多摩湖まで行って、水の上をゆらゆら歩いた... 続きをみる