多摩たま日誌

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「一句一ブログはボケ抑え」・・・できるかな?

開けゆく谷間の空や風光る

多摩たま



 いつも狭っ苦しい場所を歩いている。


 たまには、広大無辺、広漠無窮などという広やかなところに行ってみたいと思う。ならば、海ならどうだ、ということになるが、のっぺらぼうの水平線だけだと、すぐ見あきてしまうような気もする。


 聞く(読む)ところによれば、サバンナは目の届く限りどこまでも地平線だという。そこまでの間にぽつんと木があったり、草があったり、時にはキリンなどがいるらしい。こういう場所だならば、気宇壮大、意気軒高、剛勇無双の気分になるのではないか。



 聞く(読む)ところによれば、日本の土地の7割は山地だという。残りの僅か3割に1億人以上の人間が、ひしめき合い、引っ付き合って暮らすことになる。だからここからはみ出す人々が、しょうことなしに谷間の奥に暮らさざるを得ない。


 あまつさえ、あろうことかその山が爆発する、谷間に雨が降ればあっという間に大洪水が押し寄せる、暴風が吹き荒れる、地震で岩が転がる。とてもじゃないが、安心立命、やすやすと、こころおきなく日を送ってはいられない。



 日本人とはなにか? このことは頻繁に言われ、書かれ、読まれているようだが、ここはひとつ、この列島の地理的あるいは自然災害的な面を、よーーく考えて見なければならない。こんなひどい列島に、鼻突き合わせて住んでいるのだ。


 住む土地が狭いから、すぐ目の前に人が住んでいる。よって人の思惑をおもんばからねば生きていけない。周りと同調しなければ暮らしが立たない。更にさらに、わずかな土地では、食うものさえ満足に賄えない。外国を頼るしかない。ついつい人に遠慮する。


 こんなひどい、むごたらしい列島に住まざるを得ないのに、日本人は結構すごいことをやっていると思う。ノーベル賞だって結構とっている。一時は経済大国、技術大国でもあった。なんと言っても、西洋と違って80年の長きにわたり戦争さえしていない。



 広い土地なら、気宇壮大、意気軒高、任せておけ。

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