忘年会
もみじの季節も去って、いよいよ冬に向かう。
来週あたりから、寒さが平年並みになるらしい。冬だから寒いのは仕方がないが、出来るなら勘弁してほしいと思っている。それでもって、思わぬ暖冬だったら、これはもう目っけもので、ぬくぬく過ごせればありがたいと考えた。
そんなわけで、今年も残り少なくなってきた。それで忘年会の季節となった。小さな集まりの忘年会が2度続いた。ひとつは「歩く会」で、年金族であるからファミレスでささやかにひっそり行われた。しかしこの時は、呑んだ後えらい大変なことになった。
どうも歩くとき水分が不足していたのだろう、熱中症のような具合らしかったのに、呑んでしまった。量はそれほどでもないが、帰りの電車の中で、いごごち悪そうにしていたが、乗換駅で立ち上がるのが大儀そうだし、はあはあいって呼吸も苦しいのだろう。
立ち上がれない、歩けない。座席がないと立っていられないので、床にへたり込んでしまい、他の上客が「酔っ払い爺いが嫌だねえ! あのざまだ」と厳しい視線をがビシバシ飛ばすのも解っているが、どうにもならない。
で、次の忘年会は「古文書の会」。前回のようになったらどうしよう、と大いに不安があったが、呑み始めてみたらそんな不安もケロッと忘れた。もうあの苦しさは頭の片隅にも存在していない。それでたくさん飲んだ。
そこでおとなしく帰ればいいのに、調子こいて2次会だとなった。全く呆れる、露ほども反省の景色がない。2次会の居酒屋で、もうほとんど飲めないのに、いよいよ図に乗って周りのお客と、話したり笑ったりして迷惑をかけた。
無事に帰宅したが、それで翌日目が覚めて、深い自己嫌悪に落ち込んでしまった。
自己嫌悪になるんだったら、どうして夕べの内にならないのか!
その方がよっぽど人間としてまともなのに。