実りの梅雨時
歩きに行った先で、ヤマモモらしき木の実を見つけた。
そこは小さな公園になっていて、このほかに琵琶も鈴なりに実をつけていた。
”道っ端の木の実はなに構わず食ってみるべし”
を身上としている故、ヤマモモを2,3粒、果たして食えるかどうか不安だったが、口に放り込んだ。。。。ほんのり甘く、それ以上に酸っぱかった。
旨いか、と言われれば、まあ、ぼちぼちやね、という味がした。
しかし、近頃の果物の、やたらに甘く、やたらに水っぽい味と比べれば、野生的な味
で、これは好みである。。。。ワイルドだどう! がよろしい。
近頃の果物は、品種改良が行き過ぎているのんとちがいまっか?
サクランボなど、桐の箱に入って威張り倒し、確かに甘が、野生の味がしない。
(アメリカのものは、無造作に袋だけれど、ただ甘いだけでなく野生らしき味がする)
桃なんてどうだ、確かに甘い、がしかし水っぽく感じて物足りない。
梨なんてありゃなんだ! 水ばっかりじゃねえか!
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ
てなことを考えて、妄想は野菜に及ぶ。
近頃の野菜は、野菜の味がしない!!
・きゅうり・・・昔のきゅうりは、あくが強く、頭の部分をちょっんと切って、胴体と首
をごりごり擦り合わせて、あくを抜いてから食った。
その代わり、きゅうりらしい味がして、なにもかけずにそのままで十分
旨かった。(ドレッシングなんて無用、無用!)
今のは、なんの味もしない。(依ってドレッシングなるものを、ばしゃ
ばしゃかけないと食えたもんじゃない)
・にんじん・・・昔のにんじんは、ものすげえ、青臭かった。とても生では齧れなかった
し、煮てみてもその匂いは残った。故に、子供は総じて、にんじん嫌い
その分栄養があったに違いない。今のピーマンみたいなものか。
今のにんじんは、あの匂いが消えた。消えたはいいけれど、ついでに
にんじんの味も消えてしまった。
・ねぎ・・・・・昔のねぎは、びりびりするほど辛かった。当然生で食える代物ではなか
った。その代わりに煮たりするとまったりと甘かった。
今のは、辛くない。だから薬味に使っても腑抜けのようだ。
ニンニクや納豆から臭いを消し去る、みたいなこともやっちまうようだが、臭いの無いニンニクや納豆は、ほんとにニンニクであり納豆なのか? 別な何かじゃないのか?
品種改良も、行き過ぎてはいかんぞなもし。
行き過ぎたら、世の中、味もそっけもなくなってまうがな!