暑さのみぎり
言うまいと思えど今朝も暑いぞよ。
もう10日ぐらいがんがん照りが続いている。6/27に梅雨明け宣言があったようだが、なに、実際はこのがんがん照りが始まった時から、梅雨なんぞ明けていたと疑われる。天気予報など鵜呑みにしないで、自分で勝手に判断した方がよさそうだ。
テレビは連日、ほれ水を飲め、塩分をとれ、クーラーかけろ、と呼ばわっているが、12歳じゃないんだから、一度いわれりゃわかる。輪をかけて、市役所のスピーカーが、よく聞こえない声で、熱中症が・・・などとがなり立てるのは、おおきに余計なお世話、もっと他にやるべき大事なことがあるだろうに、そっちはちっともせずに、知らん顔の半兵衛なのだ。
この暑さに、ともかく居場所がない。表はがしがしと凶暴な日が照るし、家の中はどこへ行ってむわんむわん蒸されて、どこに居ていいかわからない。挙句の果て結局はクーラーのお世話なる。クーラーの風はなんだか気持ち悪いが止むを得ない。
しかしこのところ、節電しろ~! などと言っている。何故なんだ~~、思う。どこかで発電所が壊れた話は聞かないから、もともと電力が足りないように設定してあったに違いない。そんな設定をしておいて、すぐさま節電しろ! なんてことは聞けたもんじゃない。
ともかく、行政もマスコミも、あまり信用しない方がいいと考える。
そんなこんなはともかく、この暑さを何とかしろ、と思うが、空に向かって、何とかしろったって、たぶん聞いてくれないだろう。向こうが聞いてくれないなら、こっちがどうにかするしかない。どうすればいいんだ??
この暑さに慣れちまえばいい。人間はなにごとにも慣れる動物だと聞いた。もしそうでなかったら、赤道付近に住む人は、みな熱中症でばたばた倒れなければならない。そうなっていないのは慣れているからで、日本人だって慣れるはずだ。
そう思ったから、この恐ろしい暑さのなか、近場の丘陵を歩くことにした。朝家を出がけに、酔興を通り越してバカがやることだ、熱中症で後ろ指さされたって知らないわよ、と言われ、よく考えるとそうでもあるように思え、ビビりながら歩いた。
歩いてみると、丘陵の草っぱらや林の中、池のほとりなど大変心地よかった。なんにしても、そよらと吹いてくる、あるかなきかの風がなんといえない。街中の熱風とは大いにその質を異にする。汗もかいたけれど、それもまた心地よかった。
歩き終わっての、ビールはまさに天国の味であった。