今日ここに、許しもなく、かってに、関東地方の梅雨が明けたことを宣言します。

　しつこかった梅雨前線が、関東付近でくねっと北上し、そのためか死ぬほど暑いけれど、どうやら梅雨が明けたのではないか？　前線よ、もう帰ってくるんじゃねえぞ！　そのまま何処かへ行ってくれ、うだうだぐずついた天気はもう飽きた。

　押しつぶされそうな日射と暑さには辟易するけれど、どっちつかずのぐだぐだの、曇り空にもほとほと嫌気がさしていた。雲がどんより垂れ込め、そのくせ風が通らないから妙に蒸し暑く、それが毎日続くから気が滅入る。

　それが明けてみれば、暑いには暑いが、空がぽ～～んと抜けて、気分としてはこっちの方がいい。暑さをやり過ごすには何とか手の打ちようがあると思うけれど、気分が滅入るのをどうすればいいのか見当もつかない。明けてくれてよかった。

　しかしながら、この時点でも九州は大変なことになっている。それを想うと手放しで喜んでいるのは、いささか身勝手すぎる。が、如何ともしがたい。毎年々々、梅雨末期の豪雨が九州を襲うだから、何とかならないものだろうかと思う。

　毎年決まってくるのだから、河川や堤防の整備を万全にする、というような手は打てないものなのだろうか。毎年来ていれば「想定外の規模で・・・」ということは通用しないと思うのだが、先立つものがなんとやら、という状況なのだろうか？

　豪雨があるのは避けようがないだろうが、それに伴う災害、特に人の命のむざむざ失われるのを、どげんかせんばいかん、のではないかと思う。豪雨予報を精密にし、それに伴う避難の誘導を的確にし、少なくとも人の命だけは失われることがない対策が欲しい。

　それにしても、関東と北部九州、山陰とが明暗を分けているのは、前線がぐずぐずしているせいである。このあたりでこいつが、とどまっているためである。何の必要があってここでとどまっているのか？　何の必要もないではないか！？

　なにもこんなところで躊躇する必要はない、さっさと北へ抜けなさい、そして消えてしまいなさい。そもそもお前は歓迎されていないのだ、それにもかかわらずやって来て、散々悪さをし、あまつさえ、こんなところで躊躇している。
　許せん！！