たまたま日記

たまにしか書かないに日記         遊びをせんとやうまれけむ   戯れせんとや・・・・

私説・梅雨明け宣言



7月17日、午後を持って関東地方は梅雨が明けたとみられる。


・・・と、気象庁の許可もなく勝手に宣言する。これは流言飛語拡散処罰法とかによって罪になるのだろうか? ま、この駄ブログ以外に拡散する恐れはないから、呆け爺の独り言だから、罪にはならんな。


それにしても永かったあ。6月早々梅雨に入り、7月と言ったら印象的には今日まで毎日まいにち、どんよりと鬱陶しい日々がこれでもか! というほど続き、かってお日様の笑顔を見ること能わずであった。


それがどうだ、今日の午後になって一転灰色の雲が切れて青空が覗き、あろうことかお日様がとびっきりの笑顔で輝いている。雲の覆いが取れた空からは、久しぶりに風が吹き来たりあたりの湿気を払って清々しい。



梅雨が明けたからと言って、特段日常のごろちゃらが変わるわけではないけれど、気分が断然違う。晴れればただそれだけで気分がいい。曇ってしとしと雨が降ればただそれだけで気分もどんよりする。


人間なんちゅうものは、そんな些細なことだけでこころがころりころりと変わってしまう。弱いというかいい加減というか、ちょろいものだ。しかしこれは、一般化しては失礼かもしれぬ。「人間」を「自分は」、と限定すべきか!


さて、それはともあれ、あと1週間ほど個人的事情は鬱陶しい気分が続くはず。それが過ぎれば気象庁も公に梅雨明け宣言をなさるだろうし、個人的鬱陶し気な事情もなくなるはずだから、その時に実質的な梅雨明け宣言をしようかなあ!



ところで野菜がまた高くなるのだろうな、


野菜なんぞ食わずにおけ! てなわけにもいかず、


なかなかいい日が来ないね。

ふらり散歩



こう梅雨空が長引くと、すべてのもが腐る。


腐って溶けて仕舞わないうちに、はっきりしない天気だけど散歩に行こうと思う。どこしゃぃ行けばよかか? と言われてもなあ。どこがよかかなあ、青梅にでも行ってみっか。


大昔の多摩川が山間を流れて深い谷を刻み、勢い余って平野に流れ出してから、わっと驚いて四方八方に彷徨い流れて扇状地をつくった。青梅にはその谷と扇状地と両方の地形がある。その扇状地のほうに江戸時代初めに吉野織部之介という人が新しい村を作った、というのでその江戸時代の面影でも探してみようかと思う。



電車を降りて歩いて、江戸時代に織部君が開発したという「新町村」辺りに到着。さてその面影は、ビルの下にへんてこりんな形の石碑がある。甲申塔と書いてあり、裏側に文化〇年とか刻まれているが薄れていて読めない。もう一つは馬頭観音と書いてある。ま、江戸時代には相違ないが織部君が活躍したのは慶長年間、家康が江戸に入って間もないころだという。




現在の青梅街道は旧青梅街道でもある。歩いていると「東禅寺」がある。織部君が元和2年に開基した、と石碑に刻んであった。ようやく織部君ゆかりの場所に出会った、とはいうものの建物は新しい。当然ながら400年昔の建物であるはずねえよな。




また歩いていると大井戸公園に「まいまいず井戸」のようなものがある。新町の大井戸というのだそうだ。作られたのがおそらく江戸時代以前だと説明してあった。穴の直径は30×20m、底の筒井戸は15mの深さに彫り込んであるらしい。じゃ、地表面からなら25~30メートルか? 武蔵野台地はホンマに水に苦労する。


脇の噴水で遊んでいる幼い女の子が、バカみたいに可愛い。水の吹き出し口に小さい手を当ててはじけ飛ぶ水にきゃあきゃあと騒いでいる。水だけであんなに楽しいんだもんなあ、いいよなあ。



もっと歩いていくと織部くん家(ち)があった。彼は「新町村」を苦労して開発した後、そこの名主になった。代々名主として続いたらしい。裏側に道路を隔てて現在も吉野さんが暮らしている。織部君の末裔かしら。


小さなおばさんが裏庭で草取りをしていたが、入っていったのを見つけるやいなや飛んできた。この家はそもそもと云々、が始まりそうな気配にたじろぎつつ、そうはさせじと質問を浴びせる。聞きたいことだけを聞きたいのだけれど、さてさて。


ところがぎっちょん、敵もさるもの引っかきはしないが、やれ靴を脱いで畳に上がってあの表を映せ、この東京都の文化財指定書を撮れ、とまあ、ほとほと困窮した。それでも口調は、すみませんねえ、うるさくて、ごめんなさいね、口出しして、などというからプイっと横を向くわけにもいかない。


こうなれば覚悟を決める。マガチに座り込んでじっくりゆるゆるとおばさんのことを聞きにかかる。東京渋谷生まれだが、ご主人が転勤族で信州松本に長く住んでいた。信州の生活はそれなりに楽しかった。空気はいい、野菜がうまい、人は親切だ。


主人がなくなり子供たちも独立してそれぞれに住み、渋谷近辺に帰ろうと思ったが、昔と違ってもうごちゃごちゃになってしまった。息子が信州にどこか似ているからと言って、青梅に住むことになった。あと1年でここの仕事も終わる。どうしようかね。



ようやくおばさんの舌鋒を逃れ、次は「道しるべ」2連発、一つ目は大きな道路の追分道。自然石に「馬頭観音」、右に「文政〇年 なんたら」、左に「かわこえみち かんたら」読めない。二つ目は細い道(でも、旧青梅街道)の追分道。「南無阿弥陀仏」、右に「右 江戸道」、左に「左 はんのふ、かわこえみち」

  



さて、勝沼城跡へ行く。中世以来この地を治めた三田某氏の居城。三田氏は北条氏照に攻められ遥か西の山城、辛垣城で戦うが落城、自害して、その後この城に師岡氏が入ったから「師岡城」ともいう、と説明板に書いてある。

  

眼下に青梅の市街地が広がる。栄枯盛衰、人は変われど時は待たず、滔々と流れて流れ去る。ほんの一瞬の夢、全くそうだよなあ。この城跡も間もなく山に溶け込んで消えてしまうかな。



さてさて、こんなものばかり見てどうだというんだ! と言われりゃあ、どうということもない。おかげで雨がぱらついてきた。濡れるほどではないが、面白くはない。青梅駅の近くに来た。ここは両側に丘陵迫った渓谷の河岸段丘、土地が狭い。



13㎞ほど歩いたので一杯引っ掛けなければならない。飲食店を探すが閉まっているところが多い。土地が狭いから衰微していくのだろうか。人に聞いてやっと一軒探し当てた。散歩の後は吉例、疲れ癒し。


ラーメン屋みたいな、食堂みたいな、居酒屋のようでもある小さな店。おかみ一人と、すでに出来上がっている近所の爺さん。ゆるりとした時間が流れえる。



ゆるゆると疲れが溶けだしていくようでもあるが、薄い雑誌一冊目に入る。見るともなくパラパラすると、人形作家の写真掲載の本。昭和をテーマにした懐かしの群像。自慢じゃないが昭和に生まれ昭和で生きてきた。懐かしい。



酒を飲んだので掲載してある本の名前を記憶してこなかった。


著作権なんたらで怒られるかな?


ま、勘弁してつかあさい。

それぞれ様々




ブログ初心者だから、さまざまの方のブログを逍遥している。


それこそ百花争鳴、どれだけ数があるか知れたものじゃない。おそらく浜の真砂、どころの騒ぎではなく宇宙の星ほどもあるのではと思える。逍遥できるのは、これから残りのすべてをこれに関わってもほんの僅か、いやはやとんでもない時代になったもんじゃ!


こういう時代というのは、いったいどういう時代になるのだろう。後世あの時代はこうじゃった、などと言われるとき、どのようなキーワードが被せられるのだろうかと思う。どうか景気のいい言葉でありますように!



そうして暇に任せて(なにしろ花の退職者じゃけえ、なんぼでもある暇はある)、ブログを漂ってみれば、なんとなくこの無慮数千億万を分類できるような気がしてきた。「宇宙の星の数ほどのものをどうやって分類するんじあ~~、阿保たれ! 」という声が聞こえるけれど無視。



1 日常綴り型・・・毎日の自分の行動、食ったもの、考えたことをご記録なさる。さしずめ日本伝統の私小説の世界だろうか。これを読んでいるとその方の性格やら心情が垣間見られるようでとても興味深い。


2 ペット没入型・・・可愛くて仕方がないペットは他人だって可愛いはず、たちまち同好の人たちがコミュニティを構築。不思議なことに犬、猫、小鳥中心で、爬虫類、両生類、ざざ虫などの頻度は低いように思う。なんでだろう? 。


3 料理・食べもの型・・・これは人間毎日のことなので「ネタがねえ、どうしよう」を巧みに回避してくれるのだろうと思う。ただこのタイプの困ったことは、おお! 食いてええ! と思っても食わせてもらえないこと。食えない不満がたまりまんねん! 。


4 啓蒙型・・・人をある目的のために誘導するブログ
  その種類により種々雑多。故に小分類せざるを得ず。


・畑ーー今やブームなのだろうか。面白いだろうとも思うけれど、自分ではしんどくてやろうとも思わない。しかし食うものは大事、丁寧に作った作物は絶対体にいい筈。ただし聞いたことがある、「田舎暮らし? ふん! 甘ったれてんじゃねえよ! 」 20歳台30歳台の若い人なら適応すると思うけどなあ。


・旅ーー詳細なる旅行案内謙食べ物案内でその写真満載。この手の案内を見ればその場所に行ってみたくなるけれど、条件が合わなければ高根の花、行くに行けないこの辛さ。まあ、阿川弘之の豪華客船クルーズ物語り、みたいなものか。


・山ーー登山ルートを逐一写真で紹介される。続いて登る人には願ってもない道案内。しかしこれは門外漢にとって、そこを登っている人の姿なければただの山道激写、登っている人や、その上に胡麻だの胡椒だの味の素だのふりかけだの、味を良くするなんじゃらをまぶしてあれば、これは素晴らしい。


5 アフリエイト型・・・ネットで注文した商品の使い心地、素晴らしさをそれとなく”大宣伝”、そのさりげなさは実に巧いと思う。ただそれと分かると、なんとなく読む気力が減退するような!


6 最後、無所属・・・おめえ、斜めに見てるな! 根性曲がってらあ!



こう見てくると1,2,3は素朴自己完結派、4,5,が言外に目的ありあり派ともいえるのかと思考させられる。



ともあれ梅雨空の鬱陶しいひと時


ブログ散歩は楽しいっす。


ま、寄りかかるよりは自立すべきか!?



(以上、酔っ払いのたわごとでした。)